「コードを使った開発経験はないけど開発者になりたい」
「ノーコーダー(ノーコードエンジニア)として転職したい」
コードを使わなくても、開発ができるノーコードは、開発者として転職をしたい、キャリアチェンジをしたい方々にはおすすめの市場です。今回は、ノーコーダーとして転職をするために必要な準備や方法について詳しく解説しています。
これからキャリアチェンジしたい方は必見ですよ!
【キャリアチェンジは今?】ノーコードを導入する企業の状況
IDCの調査によれば、2020年8月頃の日本国内での企業によるノーコードの導入率は8.5%だったのに対して、2021年9月頃の導入率は全体で37.7%。大幅に増加しているだけでなく、200社近くの企業がノーコードの導入に前向きな検討をしていることがわかります。
情報引用:国内企業におけるローコード/ノーコードプラットフォームの導入状況に関する最新調査結果を発表
これは、今後ノーコードの需要が高まっていくことは明らかで、プログラミングコードを扱えずとも、エンジニアへの転職、いわばキャリアチェンジも夢じゃないことを示しているといっても良いでしょう。
※ノーコーダー・ビルダーとは※
ノーコードを使用して、あらゆるシステム、WEBサイト、アプリを開発する人材のことを指し、彼らはノーコーダーやビルダーと呼ばれています。
【ノーコードでエンジニア】ノーコーダーに転職するには
では、ノーコーダー(ノーコードエンジニア)として転職をするなら、どんな準備が必要になるのでしょうか。
ここからはノーコーダーとしての転職活動に必要になることをひとつずつ解説します。
ノーコードエンジニアへ転職するには、
- 企業に所属をしてノーコードを扱っていくか
- ネット上で募集している案件受けていくか
もしくは依頼をしてもらうか(募集している案件に応募することとは別の流れ)
などの、2通りのパターンに分けられます。
それぞれの活動方法で向き不向きもあるので、どの方法で活動しやすいかを試してみても良いですね。
転職方法1:ノーコード系のエンジニア紹介求人サイトへ登録
転職方法として、まず目を通しておきたいのがノーコード系エンジニア紹介求人サイトです。
エンジニア紹介求人サイトの場合だと、プロフィール登録の段階でプログラミング言語を扱うことが最低条件となります。この段階で、なかなか書き進められず求人の検索をしても、「自分の就きたい就職先に巡り合えないのではないか」とハードルが高いと感じてしまうことも少なくないでしょう。
そこで、ノーコードに特化したエンジニア紹介求人サイトを使うのです。
ノーコードに特化したエンジニア紹介求人サイトであれば、
- ノーコード以外の案件はなし
- ツール指定で応募しやすい
など、通常のエンジニア紹介求人サイトに比べるとハードルも軽減されます。
では、どのサイトに登録しておけば、ノーコード系の求人を目にする機会を増やすことができるのでしょうか。
現在日本でノーコード系のエンジニアが紹介されている求人サイトは次の通りです。
- Indeed
- クラウドワークス
- ランサーズ
- Wantedly
- 企業直属の公式サイト(検索からの応募)
- doda
- ジモティー
- 求人ボックス
など、さまざまありますが、サイトによって扱う求人情報が前提となる条件と就きたい条件とで大きくずれてしまう可能性があることを知っていますか?
中でも求人ボックスは多くの求人サイトの情報が一側に集まったタイプのサイトなので、どんな求人情報があるのかを調べたいときにはおすすめですが、クラウドワークスやランサーズは求人というよりは1案件ごとの業務委託ベースの募集が少なくないことから、転職活動というよりは案件探しという意味合いが強くなってしまうことがあるのです。
在宅勤務、短期、長期、ツールなど求人情報は、求人情報サイトによってさまざまなので、まずはどんな求人があるのかをそれぞれしっかり見極めることが大切です。
転職方法2:ネット上で募集している案件の委託
業務委託という形で案件を受ける場合は、ネット上で募集されている案件請負もおすすめです。
案件を請け負うという形になるため、継続勤務が前提でないことも多く、1案件ベース(およそひと月ごと)となり、この場合は短期での業務委託となります。長期での案件もあるものの、ノーコードでの長期案件は月単位のものが多く、年単位の案件はなかなか見つけることが難しいのです。ただ、案件請負の場合は在宅での勤務、いわゆる出社を必要としないなどの条件の自由度も高いので、こだわりたい条件がある場合には業務委託ベースでの依頼も受けてみることをおすすめします。
副業としてのノーコード案件の探し方はこちらもチェックしてみて下さいね。
【NoCodeでリモートワーク】ノーコードでエンジニアになる方法を教えます –
転職方法3:スカウトを受ける
ノーコーダー(ノーコードエンジニア)として働く場合、有力な転職活動方法がスカウトを受けるという方法です。
スカウトを受ける大きなメリットは次の通りです。
- 企業側の条件でなく、こちら側で提示した条件で自由に就業できる可能性がある
- 企業側と対等なコミュニケーションをとることができる
- 自分自身で求人を探す手間を減らせる
などの働きやすさが格段に上がるだけでなく、求人を不特定多数から探す苦労を軽減させながら、自分の働き方に合う企業と出会う可能性もあります。
ただ、この場合は、ネット上で活動を公開している必要があり、ノーコード開発におけるある程度のスキルも必要となりますが、転職活動の中でもおすすめな方法のひとつです。
【ノーコーダーに転身!】転職活動に必要なこと
ノーコーダー(ノーコードエンジニア)にキャリアチェンジするなら、どんな準備をしておけばいいでしょうか。
ここからは転職活動に必要な準備について詳しくお話しましょう。
準備1:ノーコードを使っての開発経験
ノーコードを使っての開発経験は、ノーコーダーになる場合に特に必要なことです。またノーコードツールは、需要によって使い分けていく必要があるため、あらゆるツールでの開発経験があると好ましいですが、ノーコードを使ってどんな開発をしてきたのかを明確に書いておくと良いでしょう。
- WEB
- アプリ
- 業務効率系ツール
以上の内容を明らかにしておくことで、企業側もスキルを持ったノーコーダーだと判断し、採用をしてくれる可能性があります。
例えばノーコードとしての実績がほぼなく、ノーコードの知識もなかった場合は、少なくとも求人に応募できないですし、採用担当もお任せできるかわからないと感じてしまいますよね。
だからこそ、ノーコードをつかってどんな開発が可能か、どれくらいの時間がかかったのかなどの情報をまとめてみて下さい。
準備2:ノーコードを使ったポートフォリオ
開発経歴を文章にしてまとめておくことも必要な情報のひとつですが、実際に動かせるポートフォリオもあると良いでしょう。
ポートフォリオは応募したい求人によってポートフォリオとして提示できる資料は変わってくるものの、サイトやアプリであればページを追加していくことで、現在持ち合わせているスキルがどれくらいなのかをアプローチできるのです。
転職活動を始めるのであれば、まずはノーコードでポートフォリオを作ってみましょう。
そこから仕事につながることも少なくないので、おすすめです。
準備3:ノーコードに関する知識
ノーコーダーとしてキャリアチェンジをするならノーコードの知識は持っておくと良いでしょう。
- ノーコードツールごとのできること
- ノーコードを使って開発することのメリット
- ノーコード開発の限界
どこまで開発ができるのかなど、ノーコード開発の限界を知っておくことで、具体的な意見を提示できる人材になるだけでなく、どういったところで企業の中で活躍できるのかなど、アピール情報をまとめることもできるようになります。
ノーコードツールをただ扱えて、知っているというだけでなく、あらゆる側面からも考えを発信できるように、ノーコード全体を理解しておくとノーコーダーとして転職活動もスムーズに行えるようになるでしょう。
まとめ
今回はノーコーダーとして転職をする際に必要な準備や、方法を詳しくお話しました。ノーコードはこうして記事を読んでいる今もなお、速度を緩めずに成長し続けている開発ツールです。もし今自由に働きたい、開発者ではないけど開発案件に携われるようになりたいと考えているならノーコーダー(ノーコードエンジニア)にキャリアチェンジをしてみませんか?