ノーコードのプラットフォームというと、通常はウェブサイトやランディングページの構築、プロセスやワークフローの自動化、そして最終的にはマーケティングプラットフォームが思い浮かびます。
最近では、「データ分析」や「AI」のプラットフォームでもノーコードのものがありますが、それらはほとんどありません。
そこで、エンタープライズグレードで、オンプレミスやクラウドにも展開可能で、なおかつNoCodeプラットフォームと定義できる仮想ビジネスソリューションプラットフォームの話をしましょう。
Jexoyの特徴と目的
Jexoyは、クラウドやオンプレミスで仮想的にビジネスソリューションを構築するインテリジェントエンジンを搭載したWebプラットフォームです。
このプラットフォームのコアであるスマートエンジンは、仮想的なビジネスソリューションを生成するために、実行時に独立して考え、判断し、実行することができます。
ビジュアルなWebサイト・デザイナーでもWebアプリ・ビルダーでもありません。
Jexoyは視覚的な “ドラッグ&ドロップ “デザイナーを持たず、提供されたビジネス要件に対するインテリジェント・エンジンの理解に基づいて最終的な出力を行います。
Jexoyの生まれた理由と開発者
Jexoyは、ヨルダン人で現在はトルコのイズミルを拠点としているAyman Barghouti氏によって設立されました。
2012年にアンケート管理システムの構築を計画していたAyman氏は、似たようなコードの繰り返しに時間と労力を費やすことに飽きてしまい、プロセス全体を自動化する何かを作りたいと人間の手を借りずにすべてのプロセスを管理できるプラットフォームがあるとしたらどうだろうと考え、非常に効率的なツールを思いつきます。
これがJexoyを生むきっかけとなりました。
Ayman氏は2012年に概念実証(POC)を始めましたが、最終的な製品の明確なイメージを持たずに実験をおこなったことから、幾度とない開発を繰り返して今のJexoyを作り上げたのです。
彼は中東地域の銀行・金融サービス業界で8年間勤務し、中東地域の大手銀行で大規模なテクノロジープロジェクトを指揮してきた経験からJexoyにはフィンテック分野での複数のユースケースがあると考えています。
エンタープライズレベルのDevOps(アクセスとデータのセキュリティ、分散型アーキテクチャ、システムとデータの統合、セキュアな移行を含むがこれらに限定されない)を、Jexoyをゼロからエンタープライズレベルにするために、プラットフォーム内のすべてに浸透させることに成功しました。
Jexoyはノーコード・エコシステムの中でどこに位置するか
Jexoyは、ビジネス顧客がパイロットを行い、データを抽出するためのノーコード・プラットフォームではありません。
理想的なユースケースは、ビジネスソリューションを作成し、企業内で重要なアプリケーションを実行するための基盤となるプラットフォームです。
ビジネスユーザー
- すぐに使えるビジネスソリューションを求めていること
- 失敗の可能性がある複数のアプリケーションをつなぎ合わせるようなリスクは負いたくないこと
- すぐに収益を上げることができ、企業レベルの要件に準拠した製品を作るために、包括的なビジネスソリューションを必要としていること
- テストされていないコードレスツールを試しても、真の付加価値は得られないこと
- 生産性と収益を向上させる迅速な結果を求めており、その動機はコスト削減だけではないこと
などあらゆる「希望」があり、通常、彼らは投資結果を信じるならば、より多くの資金を投資する用意があります。
ビジネスユーザーは、自分たちのビジネス言語を話し、ITチームとのインターフェースを必要とせずにビジネス要件から最終的なソリューションへと移行できるJexoyのようなテクノロジープラットフォームを求めているのです。
Jexoyの今後のロードマップ
現在、Jexoyは、フィンテック業界でソリューションを構築するために、金融サービスや銀行のお客様との話し合いに前向きなツールとなるでしょう。
コアソリューションモジュールを作成し、強化することで、将来的にはより多くの業界に拡大していく結果となることも考えられますよね。
Jexoyのようなプラットフォームが、企業の世界におけるカスタムソリューション構築の領域を破壊していくことにより未来も明るくなります。
特に、失敗が許されない重要かつリアルタイムなシステムに依存している企業にとってはそうでしょう。