もし今、繰り返し発生してしまうタスクを最小限に抑えたい、テクノロジーを活用して自動処理をしたいというときは、プロセスオートメーションを活用すると良いでしょう。
プロセスオートメーションとは、テクノロジーを利用してビジネスプロセスを自動化し、人の介入を最小限に抑えながら一つのタスクから次のタスクへと順次移行させることです。ビジネスプロセスオートメーション(BPA)と呼ばれています。
今回はNoCodeツールでプロセスオートメーションをつくったソフト、ツールを紹介しましょう。
ツールの選び方も解説しているので、現在探している方は特に必見ですよ。
プロセスオートメーションの過去と今
プロセスオートメーションは、理想的には直接的なコミュニケーションやデータの受け渡しができない製品やツールが、卓越したプロセスを達成するために同期して動作することを可能にするもので、企業レベルでのビジネスプロセスの自動化は目新しいものではなく、Pega、ServiceNow、BMCなどのツールで長い間行われてきました。
また、ツールにはAIの機能が追加されており、Blue Prism、Automation Anywhere、uPrisimといった名前のRobotic Process Automation(RPA)と呼ばれるツールでより多くの自動化が可能です。
ツールを利用する際の重要事項は、既存のITシステムとの統合が必要なこと、自動化のワークフローを作成するための開発者が必要だということの2点です。
【BPA・RPAなど】NoCodeで見るプロセスオートメーション
プロセスオートメーションを利用する際の重要事項として2つ解説しましたが、開発者もいない中でも自動化を図りたい、既存のITシステムとの統合させて、業務の効率化を図りたいと考える方も少なくないでしょう。
そういったときは、NoCodeで作成したツールを使用することで、開発者がいない課題や、システム統合に対する課題も解決できることを知っていますか?
今回は多く作られてきているBPAツールの中から、3本のツールを紹介しましょう。
幅広い業界で大活躍!最大規模の統合機能で業務を効率化!Zapier(ザピア)
企業がBPAを始めるための最も簡単で速い方法はZapierを導入することです。
2011年に設立されたZapierは、500万人以上の人々が自動化の力でビジネスを成長させ、2,000個以上のアプリをインテグレーション(統合)させるほどの実績を持ち、人々の仕事の生産性向上をサポート支援してきました。
パートナーとその顧客に、優れた統合性と強力な自動化機能を提供し続け、幅広い業界で活躍しているZapierは、市場内でも最大規模の統合機能で業務の効率化を図ることが可能です。
昨年からは、Quora Lead Ads、Google Ads、Microsoft Teams and Outlook、DocuSignなど、600個の統合パートナーが新たに加わったので、より業務の中で活躍することでしょう。
Zapierは、Webサイトでのフォーム送信や新規リードなど、何千ものアプリを監視し、その後の動作を自動化を可能にするだけでなく、Airtableに新しい行を作成したり、リード情報をSalesforceに送信するなどの機能も充実。ドキュメント機能も兼ね備えていることや、24時間365日のサポート体制が整っていること、統合が安定していることなど、Zapierを活用する上でのメリットは数え切れません。
気になる料金は、次の通りです。
- 無料版:月々のタスクに制限あり
- 月間ジョブ数に応じて、月額19.99ドルから599ドル
Zapierの共同創設者兼CEOであるウェイド・フォスターは、
「世界のトップソフトウェア企業2,000社以上との使いやすく強力な統合機能を提供することで、ビジネスに貴重な時間を取り戻してもらい、最も重要な目標に集中してもらうことができます」
と、自身が経営に加わっているZapierの機能について語ります。
もし今、業務の効率化を図りたいのであればZapierを活用してみませんか?
【定期的に監視・データの取り込みが可能】ロジックを必要とするならIntegromat
Integromatは何千ものアプリケーションをトリガーとして監視しますが、定期的に一時間ごとGoogleシートのすべてのデータをインポートしてくれるスケジュールを実行することで、統合されたアプリケーションからデータを取り込むことも可能です。
視覚的には、インタラクティブなアプローチで、自動化がどのように起こるか、データがどのようにシナリオを流すかをリアルタイムに見ることができるため、作業に対する効率も格段に上がるでしょう。
最大の特徴は、それぞれの実行に関する詳細な情報であり、テキスト、数字、日付、リストを扱うための最も一般的な関数が用意されていることです。
シナリオを実行する際に、過去のデータを取得するか、起動後のデータを取得するかを簡単に選択することができ、最新のAPIの大部分と通信する力を1行もコードを書かずに提供してくれます。
また、ルーター、アグリゲーター、イテレーターも内蔵済み。ルーターを使えば、シナリオを複数のルートに分割し、各コースのデータを異なる方法で処理することができるだけでなく、シナリオ内の任意のモジュールに対して、カスタムロジックやフィルタを使ったエラーハンドラールートを簡単に作成することもできるのです。
アグリゲーターは個々のデータを一つのバンドルに統合しますが、イテレーターはその逆で、データを異なる部分に分割して別々に処理することができる特殊なモジュールです。
IntegromatのZapierに対する主な優位性は、高度なロジックがすぐに使えることです。オートメーションの特定の部分をループさせたり、if/then型の複雑なステップを持つことなどが、このロジックに含まれます。
複雑なワークフローの自動化や充実した機能で多くの方に好評なチャットボットも、Integromatならでは。ロジックが必要なときには使い始める際は困難を極めることもありますが、非常に大きなパワーと柔軟性が得られるので、Integromatがおすすめです。
料金価格は、Integromatの無料プランにはその強力な機能がすべて付いているので、Zapierや他のツールよりも安いことが特徴的です。
特に
- 無料版
- 月額9米ドルから299米ドルまで
以上の2タイプに分けられていて、無料版では1ヶ月間の操作制限とサービス間隔が制限されていますが、高いプランでは、トランザクションの数と間隔の範囲を下げることに基づき月額9米ドルから299米ドルまで支払うことができます。
URL:https://www.integromat.com/en
【最新型NoCodeツールを使いたい人必見】多数の機能で多くの愛用者を魅了!Parabola
Parabolaは、今回紹介した3つのツールの中でも、最も新しいツールです。
自動化ツールというよりも、21世紀型のETLツール(Extract, Transform, Load)と言えるParadolaは、非エンジニアが忙しい作業を減らし、使いやすいドラッグ&ドロップのインターフェースを介してプロセスを自動化するのに役立ちます。
これらのプロセスを自動化することで、Parabolaは、スプレッドシートやコードを必要とせずに、データへのアクセスと利用を容易にするのです。
メリットは、ほとんどのサービスが扱いやすいAPIを持っていて、Parabolaに簡単にプラグインできること。
他のNoCode自動化ツールと同様に、ドラッグ&ドロップ、データベースやワークシートとの連携、Webhooks/triggers、フローごとの支払いなどの機能を活用でき、必要なだけのAPIコールを連鎖させることができます。
テーブルをインポートするという大前提から始まるといっても過言ではないでしょう。
テーブルに対して操作をしたり、生のまま(ExcelやAirtableなどのDBフォーマット)にエクスポートしたり、API経由でエクスポートすることも可能にし、API Enrichmentのステップでは、データを1行ずつ解析し、各行のデータをリクエストで動的に使用するコールを行い、そのレスポンスを各行に追加もできるので、端的にいえば最新ツールだからこそ備わった機能だともいえるでしょう。
ほかにも、Parabolaは、生のAPIデータを消費する前に処理し、インライン・ドキュメンテーションと卓越したサポートを提供することができますが、その部分は多くの愛用者から好評とされる機能です。
Parabolaの価格設定は、実行にクレジットを必要とするフローの数によって変わってきます。
テーブルの行数と実行されるストリームの数の組み合わせになるのです。
- 50クレジットの場合は月額4米ドルから
- 30Kクレジットの場合は月額1800米ドル
テーブルの行数に基づいて、1回の実行で1クレジットとなる500以下の行から、1期あたり16クレジットの50K行よりも大きな行までとなるので、使用される際はどのプランがちょうどいいか、よく検討してみると良いでしょう。
【ツールを選びたいけどよくわからない方必見!】それぞれの機能の特徴と選び方
ツールを選びたいけど、よくわからない方は、こちらを参考にしてください。
NoCodeJournalチームでは、私たちの使用状況から以下のように考えています。
価格: Integromat
複合の自動化: Integromat
使い勝手の良さ: Zapier
データのマスキング/マニピュレーション:Parabola
初心者向けツール:Zapier
まとめ
今回はプロセスオートメーションに基づいたNoCodeツールについて紹介しました。
世の中にはさまざまなツールがあり、どんなツールが自社業務に合っているのか、効率化させられるのかはそれぞれ違うでしょう。
もし今ツールについて悩むことがあれば、今回あげたツールを1度試してみて下さい。
きっとあなたの業務環境はこれまでと大きく変わり、作業のしやすさも改善しますよ。
※日本向けにリライトしています。