2020年7月24日、Amazon Web Services(AWS)は、「Amazon Honeycode」のベータ版の提供開始を発表しました。
14年以上にわたり、AWSは世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームです。
今回は日本でも有名なAWSで開発されたNoCoderのためのAmazon HoneyCodeについて紹介します。
AWSの特徴と目指すところ
AWSは、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーク、アナリティクス、ロボティクス、機械学習と人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティ、ハイブリッド、仮想現実と拡張現実(VRとAR)、メディア、アプリケーションの開発・展開・管理など、175以上の機能を備えたサービスを、24の地域内にある76のアベイラビリティーゾーン(AZ)から提供しており、さらに9つのアベイラビリティーゾーンと、インドネシア、日本、スペインの3つのAWSリージョンを追加する計画を発表しているのですが、健康危機が叫ばれる中、多くの人々が自宅で仕事をするという「新しい常識」を取り入れようとしています。
ここ数年、LowCode(ローコード)およびNoCode(ノーコード)の業界は人口が増加していることを知っていますか?
その影響を受けている業界のひとつがIT業界です。
企業も同様に、ウェブサイトにアクセスして修正するための代替手段を探していました。
これらのNoCodeツールは、より多くの人がコードを使わずに自分で構築することを可能にするだけでなく、代替手段として実用的であることからも人気を集めています。
この新しい完全管理型のNoCodeおよびLowCode開発プラットフォームにより、企業内の誰もが、プログラミングの知識がなくてもウェブやモバイルアプリケーションを構築できるようになるのです。
自分で構築できるようになることに、ここまで読んで驚いた方もいるでしょう。
一般的なアプリケーションのテンプレートも用意されているので、自分やチームのメンバーがすぐに使用することができますよ!
特徴は以下の通りです。
Amazon Web Servicesのビデオにおいて
- フィールドエージェントの管理
- PO承認の実行
- 毎週のイベントのスケジュール
- 従業員やチームの活動の報告
- タスクの進捗状況の追跡
- 顧客の活動の追跡
- エンドユーザーへのアンケート
- コンテンツの管理
- リソースの棚卸し
など、重要なビジネス機能を定期的に実行しているお客様を例に挙げています。
チームのためのアプリを構築するには、まずアプリが使用するデータをHoneycodeテーブルにセットアップする必要があるのです。
CSVファイルからデータをインポートしたり、テンプレートを使って事前に準備しておきましょう。
なぜスプレッドシートのように見えるのか、データベースとして使えるのか」と疑問に思うかもしれません。なぜなら、異なるテーブルの関連データを簡単にリンクし、これらの関係を視覚化できるからです。
データをセットアップした後は、アプリビルダーを使ってアプリのインターフェースをデザインし、機能(フォームやナビゲーションなど)を追加でき、データをリンクして表示すると、アプリが再生成されます。
Amazon HoneyCodeのできること
Honeycodeで使用できる機能は、
- ToDoリストアプリケーション
- 顧客トラッカー
- アンケート
- スケジュール
- 予算承認
- イベント
- 在庫管理
などの一般的なユースケースに対応したテンプレートセットをユーザーに提供することです。
これは、AWSのデータベースと、ウェブベースのドラッグ&ドロップ式インターフェースビルダーによって提供を可能にしています。
Amazon Web Services, Inc.の副社長であるラリー・オーガスティンは、「お客様からは、カスタムアプリケーションの必要性が開発者の能力をはるかに超えている」と言われているのだそうです。しかし、最近の多くの企業は、こうしたことを共有のスプレッドシートに頼っていることを知っている方も多いでしょう。
Slackのビジネス&コーポレートディベロップメント担当副社長のブラッド・アームストロングは、Amazon Honeycodeについて次のように考えを述べています。
「我々は、Amazon HoneycodeをSlackの素晴らしい補完物および拡張物と考えており、我々の共同顧客がこれまで以上に効率的に仕事をしたり、データを使ってより多くのことを行う方法を創造するために一緒に仕事をする機会に興奮しています」と。
一方、SmugMugとFlickrのCEO兼チーフギークであるDon MacAskill氏は、「Amazon Honeycodeが我々のチームに、変化するビジネス状況に対応するためのアプリケーションを構築する機会を提供してくれることに興奮しているのです。
SlackやSmugMugなど、いずれもAmazon Honeycodeを顧客に採用しています。
Amazon Honeycodeの機能を使えば、負担が軽減され、誰もが自分でアプリを作れるようになり、また、Honeycode Communityを通じて他のHoneycodersと交流することもでき、よりスムーズな関わりが可能になります。他社との関わりが必要不可欠な企業にとってはとても良いニュースですよね。
Amazon Honeyに関するラリーの発表については、こちらのビデオをご覧ください。
※字幕を日本語に設定して見てみて下さい。
他のNoCodeツールと同様に、Amazon Honeycodeもコースを通じて学習し、アプリ作りのスキルをレベルアップさせるならHoneyCodeでしょう。
Amazon HoneyCodeの特徴
スプレッドシートが独自アプリ化するだけでなく、ひとつのブラウザをチームメンバーで共有できることを知っていますか?
Amazon Honeycodeでは、各人が見ることのできるデータを選択し、プライベートなデータは知る必要があるかどうかを判断することができるのです。
また、作業を自動化するために、アクションを選択し、そのトリガーとなる条件を設定した上でフォームの作成、承認プロセスの構築、データの計算処理、ワークフローのカスタマイズなどを、お客様が好きなだけ行えるようにすることがHoneyCodeの特徴ともいえるでしょう。
重要なデータが変更されると、自動的にメールやモバイル通知が送信されるので、チームメンバーに即座に通知でき、アプリの構築に成功したら、今度は誰でも自分のアプリを試せるように招待することもスムーズです。変更を加え、すぐに更新することも可能です。
つまり、HoneyCodeは、プロジェクトの困難、ハードルを少しでも下げるために、ブラウザやHoneyCodeのAndroid & iOSアプリからアクセスできるよう、皆さんの使い勝手に寄り添ったサポートをしてくれるのです。
Amazon Honeycodeの料金
開発者は、最大20ユーザー、2,500行/ワークブック、無制限のワークブックのアプリを無料で構築できます。
まだ足りないとき、さらに容量を増やしたい場合は、「Plus」プラン(19ドル/月)にすると、
- 20人のメンバー
- 10,000行/ワークブック
- 無制限のワークブック
以上が含まれて、メンバーを1人追加するごとに9.99ドル/月が加算されます。
更に大容量のデータをご希望の場合は、「Pro」プラン(月額29.99ドル)では、20人のメンバー、100,000行/ワークブック、無制限のワークブックが含まれており、メンバーの追加ごとに月額19.99ドルとなるので、自社に合うプランを比較して検討してみて下さいね。
まとめ
どこから始めればいいのかわからない場合は?Honeycodeのコミュニティがきっとあなたを助けてくれるでしょう。
Amazon Honeycodeは現在、米国西部(オレゴン州)でご利用いただけますが、より多くの地域で近日公開予定です。現在は多くの国々で大活躍中であり、日本でも多くの企業個人問わずあらゆる規模のユーザーに活用されています。
今すぐ無料でAmazon Honeycodeを試してみませんか?
URL:https://www.honeycode.aws/
※日本向けにリライトしています。