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私たちNoCodeJournalは、もちろんNoCodeツールや製品の実践者でありユーザーです。
しかし、私たちのメンバーのうち何名かは、Fortune50社で、ユーザー目線のUI、UXを前提としたデザイン思考について長年教えたり、コンサルティングをしています。
今回のテーマである「NoCodeとデザイン思考」では、これからの10年でクリエイターやメーカーが製品を作る上で最も重要であることを考えると同時に、なぜこの2つが一緒になるのかを知るための入門編としてまとめています。
NoCodeを使って開発する上でデザインについてもう少し詳しく知りたいという方は、特に必見ですよ。
1991年に初代アップルのマウスをデザインしたIDEOは、デザイン思考として、創造的な問題解決のためのプロセスと表現しています。※IDEOのデザイン思考の背景についてはこちら(リンク)を参考にしてください。
デザイン思考の役割は、企業やクリエイター、開発者がユーザー中心のアプローチを持つことにより、課題を抱えたターゲットの需要を満たす供給ができることを促すことです。いわゆる、UIやUXなど、トレンドを取り入れた需要と供給の関係性にまつわると考えるとわかりやすいでしょう。
この5年間でデザイン思考が企業に浸透してきた理由は、商材や製品へのターゲットごとに変わっていく需要を突き止めることが可能だからです。つまりデザイン思考を理解することにより、新製品の発売時の売れないリスクを軽減することや、たとえ失敗をしてもそこから学び、迅速に良い部分を抽出して、最終的に革新的なものを生み出すことができるのです。
また、デザイン思考を理解することに関連するもうひとつの側面としては、今回のNoCodeにとても深く結びつきます。「共感すること」「アイディアを出すこと」「実験すること」は、製品やサービス、ビジネスデザイン、リーダーシップや組織改革のための創造にかかわらず、デザイン思考の3つの柱となります。
つまり、NoCodeで開発されて現在世間で話題になっているアプリ、サイトは以上の3つの柱に該当しているともいえるのです。
NoCodeプラットフォームやツールは、手動によるコーディングを必要とせず、新しい製品やサービスの開発を可能にします。つまり誰もが、ドラッグ&ドロップでクオリティの高いアプリやソフトの開発ができるということです。
「NoCode」は、プログラマーではない人や、技術的な専門知識を持たない人でもアプリケーションを構築することができるという特徴を持っています。
これらのプラットフォームやツールは、コーディングの代わりにビジュアルモデリングを使用し、ユーザーはサイトの構成要素を視線誘導的な順序にデザインしつつ、ドラッグ&ドロップしながら機能的なアプリケーションを作成できるのです。
デザイン思考の基本は、コアとなる要素を組み合わせて反復的なアプローチを形成することです。
NoCodeはドラッグ&ドロップでサイトやアプリ作成が可能ですね。つまり、デザイン思考とNoCodeは深く結びつけて考えられる、両立させることが可能なのです。
主にこの2つが両立する理由は次の通り。
ひとつ目はNoCodeについてです。
NoCodeツールは、共感的なインタビューの初期段階で必要なデータを収集し、観察結果やデータポイントを記録するのに役立ちます。
以前は、データ収集に必要なツールは、製品使用時に使用するツールとは全く異なり、手動および自動のETLプロセスが必要でした。現在では、データ収集のために同じマシンを使い、それを製品のバックエンドとして扱うことが可能です。
二つ目は、デザイン思考の考え方と、NoCodeの組み合わせ方によります。
アイディアと実験は、デザイン思考のもうひとつの柱のようなものです。NoCodeツールを使えば、プロトタイプやパイロットの構築、廃棄、再構築を従来の方法よりもはるかに速く行うことができます。データを収集した後、プロトタイプを用意するまでの時間は、ほとんど一瞬です。
例えば私たちが問題に遭遇したとき、真っ先に解決策を見つけること、または解決策に向けた質問を作ることを優先としますよね。
NoCodeを使えば、問題を抱えているエンドユーザーとツールが共同で作業したり、共同作業により開発することができるのです。つまり作ってからエンドユーザーにフィードバックをもらうという現在の方法ではなく、より早く解決策を見つけることができるということです。
NoCodeツールの基本的なアプローチは、最終的な製品やサービスを、コードを使わずに素早く作成することです。
迅速に作成でき、必要に応じて抽出できるからといって、それを構築すべきでしょうか?その答えは、NoCode(または開発に使われるツール)とは関係なく、最終的な製品に顧客がいるのか、またその製品を収益化する方法があるのかという、基本的な製品と市場の適合性の理論に戻るでしょう。
このツールは、製品を実行可能なマーケットリーダーにするために必要なビジネスオペレーションとともに、エンドtoエンドのアプリケーションの構築と実行を支援します。
このように、デザイン思考とNoCodeは、この2つを組み合わせることで、ビジネスを成功させるためにスタートアップ、経営者を支援する構造化された素晴らしい設計図が期待できると考えられるのです。
※マーケットリーダーとは
市場における4つの戦略ポジションのひとつで、最大シェアを持つ企業やブランドのことを指す。連絡アプリツールとしては、日本ではLINEが最大シェアを持つので、LINEがマーケットリーダーにあたる。
NoCodeは誰もが簡単に開発できるとして、多くの企業に好評ではあるものの、UIやUX、トレンドを意識し、エンドユーザー(ターゲット)の目線に立った開発構築、サイト・アプリ作成の必要性を求められます。
だからこそ、まずはどんな目的でアプリやサイトを作りたいのか、目標やターゲットを如何に誘導させるかが肝でもあるのです。多くのユーザーに広まるツール、アプリ、サイト作成をするのであれば、需要と供給のみならず、マーケットリーダー(市場のトップ、市場全体)をよく分析してみてください。
どんなアプリ、サイトがターゲットから求められているのか、自ずとわかるようになりますよ。
※日本向けにリライトしています。